FRUITS ZIPPERとのコラボChargeSPOTのバッテリー、メルカリで転売 運営会社が注意喚起

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豆知識

フリマで転売されるレンタルバッテリー ChargeSPOT運営会社が注意喚起

モバイルバッテリーのレンタルサービス「ChargeSPOT」を運営するINFORICHは、貸し出し中のバッテリーがフリマアプリ上で転売されている事例を確認し、注意喚起を行いました。転売や譲渡は利用規約で明確に禁止されており、悪質な場合には刑事罰の可能性もあるとしています。

ChargeSPOTは「どこでも借りられて、どこでも返せる」をコンセプトに、2018年からサービスを提供しています。主要駅やコンビニ、携帯電話ショップなどにバッテリースタンドが設置されており、ユーザーは専用アプリを通じてレンタルと返却を行います。決済手段はPayPayやd払いなどのキャッシュレス決済に対応しています。


転売価格は2600円から コラボモデルは7000円超も

実際にメルカリでは、ChargeSPOTのモバイルバッテリーが数多く出品されています。通常モデルは1台あたり2600円前後、セット販売では6個2800円など、定価ではありえない価格設定も見受けられます。

さらに、アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」とのコラボモデルは、限定デザインであることから高値での転売が行われています。櫻井優衣モデルは最大7999円、松本かれんモデルが7888円、早瀬ノエルモデルが7000円と、いずれも通常モデルを大きく上回る価格で取引されています。


レンタル終了後も返却義務あり 誤認が転売を招く

ChargeSPOTでは、利用開始から120時間を超えると、違約金を含めた合計4080円の支払いが発生しますが、それを支払った場合でも返却義務は残ります。返却されずに運営会社の管理下から外れたバッテリーについては、安全性が保証できないとしています。

しかし実際には、一部の利用者が「上限料金を支払えば所有権が移る」と誤認し、そのままフリマアプリで転売しているケースがあるようです。これは明確な規約違反であり、今後の対応次第では法的措置も検討される可能性があります。


なぜこのような事態になっているのか

このような事態の背景には、ChargeSPOTというサービスの認知度の低さがあります。INFORICHが公表した2023年の調査によれば、モバイルバッテリーを購入した人のうち、85%がこのサービスの存在を知らないと回答していました。さらに、すでにモバイルバッテリーを所有している人でも、3年に1度のペースで買い替えているとのデータもあります。

つまり、多くの人が「借りる」という行為ではなく「買う」という行動に慣れており、レンタル品であることを十分に理解せずに使用している可能性があります。さらに、バッテリー本体に所有者情報や返却義務の記載が少ないことも、誤解を生む一因と考えられます。


このままではどうなるのか

レンタルサービスは、本来であれば利便性と安全性を両立させる仕組みとして成り立っています。しかし、ユーザー側の誤解や悪質な行為が続くようであれば、サービス提供者は対策を強化せざるを得ません。

例えば、バッテリーの出荷台数制限、利用履歴の厳格な監視、アカウント停止、フリマアプリ運営元への通報などが想定されます。また、サービス自体の存続や信用にも影響する可能性があります。

今後は、ユーザーへの啓発を進めるとともに、フリマアプリ側でも違法・不正出品の対策強化が求められるでしょう。サービスの利便性が保たれるためにも、正しい利用とモラルの徹底が必要とされています。

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